砥粒
砥粒とは、切る・削る・磨くなどのために使用する硬度の高い粒状または粉末状の物質の総称です。
切刃として加工物を削る重要な働きをします。
切刃として加工物を削る重要な働きをします。
A砥粒 |
一般的な砥粒で、含有するチタニア(TiO2)のため褐色を呈し、高温で焼成することによって黒色、青灰色、黄色に変化します。 砥石の寿命と研削性能の最もバランスのとれたグレードです。 一般鋼材用として使用されます。 |
WA砥粒 |
成分が高純度のアルミナ(A I2O398%以上)のため透明で白色に見えます。 砥石の寿命はA砥粒に劣りますが、硬度は高く、破砕性に富むため精密研削に適しています。 焼入れ鋼材、軽研削、精密研削に使用されます。 |
C砥粒 |
炭素珪素(SiC)からなる研削材で黒色(C)のものと、緑色(GC)のものの2種類があります。
硬度はアルミナより高いが靭性は低く、非酸化雰囲気では耐熱性は極めて高く鋳鉄、非鉄金属、非金属材料の研削、研磨に使用されます。
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GC砥粒 |
炭化珪素質研削材(SiC)のうち、緑色を呈するものを言います。
黒色のものに比べ硬度は若干高く、破砕性が高いため鋳鉄、非金属材料の研削用に使用されます。
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Z砥粒 |
酸塩化ジルコニウムを水溶液にアルカリを加え、熱処理を施すとジルコニア(ZrO2)となります。非常に靭性が高く、耐摩耗性に優れています。 高炭素鋼および合金鋼ステンレスなどの高抗張力材料の研磨に幅広く使用されています。 |
粒度
砥粒の大きさを示す単位です。
#(番)で表し、数字が1に近いほど粒度は大きく(粗粒)数字が大きくなるほど粒度は小さく(細粒)なります。
#(番)で表し、数字が1に近いほど粒度は大きく(粗粒)数字が大きくなるほど粒度は小さく(細粒)なります。
硬度(結合度)
研削砥石の硬さを「結合度」といい、アルファベットで表し、Aに近いほど軟らかく、Zに近いほど硬くなります。
砥粒を保持する結合剤の強さの程度を示すものです。
一般に"硬度"といわれますが、砥粒の硬さや研削砥石の強さではなく、研削作用の軟・硬度です。
砥粒を保持する結合剤の強さの程度を示すものです。
一般に"硬度"といわれますが、砥粒の硬さや研削砥石の強さではなく、研削作用の軟・硬度です。